2025年1月23日に首都高バトルの新作が早期アクセス版としてSteamにリリースされました。
必要スペックのGPUがGeforce GTX1050やRadeon RX580なので、Ryzen7 5700Gの内蔵GPUだと動作に厳しそうですが、とりあえず購入してみて動作が重いならSteamの返品機能を利用すればいいと考えました
実際にインストールして、フルHDは厳しいですが解像度と画質設定を下げれば意外にも遊べるのが分かりました。
画質設定を色々試したので、動作報告をしたいと思います。
当PC環境
- CPU: Ryzen7 5700G
- RAM:DDR4-3200 32GB(16GB×2)
- GPU:内蔵(VRAM 8GBに設定)
- SSD:Crucial MX500 1TB(システム&ゲーム)
首都高バトルの動作検証は1/31アップデート前の初回バージョン「0.10.1」になります。また、早期アクセス版はいわゆるベータ版であり、今後の本リリース版で要求スペック等が変更になる場合があります。
首都高バトルのシステム要件
Steamの首都高バトルの製品ページ

首都高バトルの動作スペック。
項目 | 最低スペック | 推奨スペック |
---|---|---|
CPU | Core i7-7700 Core i5-8400 Ryzen7 1700 Ryzen5 1600X | Core i7-13700 Ryzen9 7900X Ryzen7 7700X |
RAM | 16GB | 16GB |
GPU | Geforce GTX1050(VRAM 4GB) Rdeon RX580 | Geforce RTX 3060(VRAM 8GB) Rdeon RX6700 |
ストレージ | 12GB 空き容量 | 12GB 空き容量 |
OS | Windows10 / Windows11 | Windows10 / Windows11 |
備考欄 | SSD(推奨) グラフィック「Low」設定 解像度 1920×1080(推奨) | SSD(推奨) グラフィック「High」設定 |
2025/02/01 確認
首都高バトル早期アクセス版の要求スペックであり、今後本リリースで変更される場合があります。
Ryzen7 5700Gで首都高バトルのフレームレート
ガレージは数十秒待機しての平均FPS、コース内の走りは霞が関ランプからC1内回りを一周したときの平均FPS。計測には、MSIの「Afterburner」を使用します。
コースは、目的の視点に切り替えた所から計測スタートしてます。
解像度とプリセットの画質設定「Low」と「Medium」を見ていきます。アンチエイリアス は有効のFXAA。


内蔵GPUで「High」や「Ultra」は重たいので割愛。
また、走行中に壁やNPC車にぶつかる等で速度がほとんど出てないときにタイヤがスピンして煙が出る状態だとfpsが20以下になるなど極端に落ちるので、それを考慮して測定の平均fpsは参考程度です。


低速でのホイルスピンや停止からのバックでの発進、衝突したNPC車がスピンしたりする状況では、20fpsを下回るなどフレームレートが激落ちする。
プリセット画質「Low」の時のみアップスケーリング100%でも計測したのでこれも参考程度に。アップスケーリングの数値で画質がかなり変わるので、これについては後述します。
ガレージでの平均fps
ガレージ画面で数十秒後の平均fpsを計測。

ガレージのみ画質「High」での平均フレームレートも計測。
解像度 | Low | Medium | High | Low+100% |
---|---|---|---|---|
2560×1440 | 70fps | 31fps | 16fps | 23fps |
1920×1080 | 108fps | 48fps | 25fps | 40fps |
1600×900 | 137fps | 61fps | 31fps | 54fps |
1280×720 | 178fps | 78fps | 40fps | 78fps |
「アンチエイリアス有効(FXAA)」、「Low+100%はアップスケーリング100%(アンチエイリアスOFF)」の設定。
グラフにするとこんな感じ。

走行中はフレームレートが落ちるので、ガレージのfpsは参考程度に。
走行中(後方視点)の平均fps
首都高C1内回りを霞が関ランプから一周したときの平均fps。

走行中の画質設定は「Low」と「Medium」のみ。
解像度 | Low | Medium | Low+100% |
---|---|---|---|
2560×1440 | 77fps | 37fps | 31fps |
1920×1080 | 104fps | 53fps | 53fps |
1600×900 | 121fps | 65fps | 68fps |
1280×720 | 130fps | 88fps | 86fps |
「アンチエイリアス有効(FXAA)」、「Low+100%はアップスケーリング100%(アンチエイリアスOFF)」の設定。
グラフにするとこんな感じ。

後方視点は、720pの「Low+アップスケーリング100%」で平均86fps出てて余裕で60fps超えている。
走行中(一人称視点)の平均fps
首都高C1内回りを霞が関ランプから一周したときの平均fps。

走行中の画質設定は「Low」と「Medium」のみ。
解像度 | Low | Medium | Low+100% |
---|---|---|---|
2560×1440 | 58fps | 30fps | 28fps |
1920×1080 | 75fps | 41fps | 44fps |
1600×900 | 81fps | 54fps | 50fps |
1280×720 | 102fps | 55fps | 62fps |
「アンチエイリアス有効(FXAA)」、「Low+100%はアップスケーリング100%(アンチエイリアスOFF)」の設定。
グラフにするとこんな感じ

一人称視点は、720pの「Low+アップスケーリング100%」で平均62fpsと後方視点より重いものの60fps保たれてる。視野角は初期値の75と90でも平均フレームレートは変わりなかった。
走行中(一人称視点)「Low+100%」で「描画距離+テクスチャー」は変更


走行中(一人称視点)で画質設定「Low+100%」ですが、「描画距離」と「テクスチャー」の画質を「Medium」「High」にした時の平均fpsも見てみる。
解像度 | Low+100% | Low+100%+Medium | Low+100%+High |
1280×720 | 62fps | 66fps | 65fps |
「Low+アップスケーリング100%(アンチエイリアスOFF)」の設定に、「描画距離+テクスチャー」をそれぞれ「Medium/High」の設定時の平均fps。
一応、グラフにするとこんな感じ。

「Low+100%」のfpsは先ほど計測した数値を使ってます。
低速時のホイルスピンでfps落ちもあるので平均fpsは参考値。描画距離とテクスチャーをMediumやHighの方が平均fpsが少し高いですが、走行中の低速時のホイルスピンでfps落ちもあるので、それでこの数値はほぼ変わらないとみていいかも。
ちなみに、画質の違いはこんな感じです。



個人的にあまり違いを感じられない。
フレームレートも誤差程度の差しかないのでお好みでいいかも(気持ち描画距離高め?)。
アップスケーリング数値による画質の違い
首都高バトルのグラフィック設定に「アップスケーリング」の項目がありますが、この数値を低くすると3DCGの解像度が下がるみたいです。
WQHD解像度でアップスケーリング50%だと1280×720相当の解像度になるという感じでしょうか・・・
720pでアップスケーリング変えたときの画質はこんな感じ。



720pの解像度だと「Low+100%」が鮮明。それ以外は、標識や分岐の分離帯などが見にくく、画質を「Medium」に変えても「Low+100%」の方が見やすいです。
特にC1は橋脚で中央分離帯になってる区間がありますが、アップスケーリングで解像度が落ちてると反応が遅れたり半分感で走ってます。
ちなみにWQHDでアップスケーリング下げるとこんな感じ


50%でも1280×720相当の解像度になると思うので、意外と見やすいです。Mediumの58%も綺麗なのですが、5700Gの内蔵GPUだとフレームレートが厳しいです。
フレームレート画質のバランスから「1280×720 Low+アップスケーリング100%」が一番良かった。
体感でフレームレートが40fps下回るとスローモーションになる
1/31アップデート前の初回バージョンでの現象です。1/31のアップデートでスローモーションが改善されたとの情報もありますが、これについて改善されているのかは不明です。
1/31アプデ後も変わらずでフレームレートが落ちるとスローモーションに変わる。スローなるのは内蔵GPUの限界かな・・・
どの解像度や画質設定でも、体感で40fps切ると映像がスローモーションになる。
ゲーム内でバトル中などの時間の1秒がリアルの1秒より遅い感じになる。
30fpsぐらいでもゲーム時間の「1秒」がリアルの「2,3秒」に感じる。

このスローモーションはホイルスピンなどでフレームレートが極端に落ちたときにも見られる。
Ryzen7 5700G内蔵GPUでも「720p Low+100%」設定で平均60fpsは出る
首都高バトル早期アクセス版はRyzen7 5700Gの内蔵GPUでも、低速ホイルスピンでフレームレートが落ちるものの解像度と画質下げて平均60fpsは出てるのでプレイに支障がないくらいに遊べてる。
Low設定のフルHDでもフレームレートは75fps出ていたので、要求スペックより軽いゲームかもしれない。
個人的に720pのLow設定でアップスケーリング100%がよさげ。
Ryzen7 5700Gの内蔵GPUでOBS Studioで録画しながらのプレイだとGPUによるハードウェアエンコード使用してもフレームレートは「10~15fps」ほど低下するので、内蔵GPUでキャプチャーしながらは出来なくないけどちょっと厳しいです。
なので、そこそこのグラフィックボードを追加すると快適にプレイ出来そうな気はします。
推奨環境やや上のGeforce RTX4060やRadeon RX7600でも良さそうですが、個人的にIntel Arc B580、色々な情報見てるとRTX4060やRX7600より少し性能が高くVRAMも12GB積んでいるのが気になってます。
首都高バトルにVRAM12GBは容量過多かもしれないですが、都市開発シミュのCities SkylinesやドライブシミュのETS2の日本マップMOD等のVRAM消費するゲームにも重宝しそうです。
まあ、Arc B580はまだ高いと思い、RTX5060やRX9060も今年に出るらしいので、B580をグラボ候補に入れつつ今後の価格推移と首都高バトル本リリースが出るまで様子見です。
このサイトはAmazonアソシエイト・プログラムに参加しており、このリンクを通じてサイトが紹介料を獲得しています