Linux OSのBazziteをインストールして軽く遊んだので、Windows11に戻そうとLBパーティションワークス15で作成してた自作リカバリーから戻すもリストア中にフリーズやPC落ちての再起動が発生した。
メインのWIndows11入ったSSDとは別の検証用のWindows11インストールされてるSSDにBazziteを入れててWin11に戻すときに起きました。その後他のSSDやHDDでも症状が出ました。メインのSSDはデータ消すとダメージが大きいので未確認ですが、同様の症状が起きると思います。
何度リストアしても同じ症状が起きてたので、Windows11をクリーンインストールすることに。
Windows11もインストール中にPC落ちての再起動やフリーズしてインストールできず。LBパーティションワークス15もWindows11も100%失敗する。
どうやらKP41病になったらしく、BIOS設定からCPU省電力機能の「PSS」を無効にしたら発症しなって、WIndows11のクリーンインストールもLBパーティションワークス15でのリストアも無事完了してWindowsの起動もした。
当PCスペック
- CPU:Ryzen7 5700G
- M/B:MSI MPG B550 GAMING PLUS ⇔ ASUS TUF GAMING B550-PLUS
- RAM:Crucial CT2K16G4DFRA32A(16GB×2)+ CP2K32G4DFRA32A(32GB×2)
- SSD:ADATA 120GB、ADATA 250GB、キオクシア 480GB、MSI M450 500GB(M.2)
- OS:Windows 11 HOME 24H2
原因を探るのに前に使っていたマザーボードにも交換してます。それでも症状は出たのですが、両マザーともPSS無効にしたら改善された。
ここでは、ブルースクリーンが出ずパソコンが突然落ちて再起動する現象(PCケースのリセットボタンを押した挙動に近い)も「パソコンが落ちる」と表現しています。
当環境でのKP41病の症状
PCが落ちて再起動したり、フリーズしてマウスもキーボードも操作不能になったり。
症状が出る場合
- Windwos11 24H2インストールメディア(USBメモリ)からインストール中
- Windows11 23H2インストールメディア(製品版USBメモリ)からインストール中
- Windows10インストール(DVD-ROM)後のOS起動して数分後
- LBパーティションワークス15のブートメディア(USBメモリ)からブート起動中
- EaseUS Todo Backup 12のブートメディア(DVD-RW)からブート起動中

Windowsインストールメディアを含めて、Windows PE系の起動メディアを実行して、リストア中やディスクの選択などディスクにアクセスがあるとPC落ちての再起動やフリーズする。

Windows11インストール中に症状が出ると次の起動でまた再インストールする必要になり、以後繰り返し。
Windows10 OEMのDVDインストールメディアからWindows10はインストール出来たのですが、OS起動して数分経つとフリーズしたりPC落ちての再起動が起きる。これも100%発生する。

LBパーティションワークス15の起動メディアでメニュー画面が表示されて数分放置してても起きるのでディスクのアクセスは関係ないのかもしれない


Windows PEベースのブートメディアもPC落ちて再起動やフリーズが起きる。
症状が出ない場合
- UbuntuやBazziteのインストール(DVD-RW)
- ESET SysRescue Liveをブート起動してウイルススキャン(CD-RW)
- Windows11インストール済みSSDの起動
- 他PCでリストアしたこのPCのWindows11が入ったSSD

もうサービス終わってしまったESET SysRescue Liveのブートメディアが手元にあったので、これを実行してみるも起動してウイルススキャンも完了するので問題は出ていない。
不思議なことに、Windows11インストール済みSSDを起動してもPCが落ちることやフリーズせず安定して稼働してる。
Ubuntu、Bazzite同様にESET SysRescue LiveのブートメディアもベースがLinux系なので、どうやらWindows系ブートメディア実行中に起きてる模様。
試したけど効果がなかった方法
症状が全く改善されなかった方法
- CMOSクリア(ピンショートとバッテリー外し両方で)
- セキュリティキーリセット
- TPMとセキュアブート無効
- CSM起動
- フラッシュBIOSでBIOS更新(最新から1つ前や2年前のTPM修正されたBIOSに戻しても)
- インストールメディア変更
- ストレージの変更(SSDとHDDどちらも)
- メモリ交換(2枚,1枚挿し、別のPCで使ってるメモリに交換も)
- 電源交換(机の上での動作確認に使ってる古い電源)
- マザーボード交換
Bazziteインストールした時にBIOSのセキュアブート有効にしても使えるように設定したので、最初はTPMやセキュアブートが関係してそうでセキュリティキーを工場出荷状態に戻したり全てクリアにして、さらにTPMやセキュアブート無効にしてCSMで起動しても効果なしだった。

実はこの画面よく分かってないです。一旦マザーボードのセキュアブート無効にしてBazziteに入ってターミナルからセキュアブート無効にするコマンドを打って再起動したら「Change SecureBoot」を選択してパスワードを打ってキーを登録したつもり。
なので、最初は分からずセキュアブートキー関連が悪さしていると思い込んで、それの設定が原因と考えました。
最新からBIOSも1つ前に戻したり2年前のTPMが修正された時のBIOSにも戻したけど、これも効果なし。
メモリやSSDを変えても効果なしで、CMOSクリアしてもダメだった。
MSIのマザーボードは去年の春からマザーボードのボタン電池の誤飲防止で電池ホルダーにストッパーが取り付けられているので、これを外すのがクソ面倒だった。
電源については、マザーボード交換でケースから出して机の上で検証する際に使ってる10年前の古い電源でマザーボード交換前の最後の確認で、これも効果なし。
マザーボードはMSI MPG B550 GAMING PLUSを使用していますが、前のマザーボード ASUS TUF GAMING B550-PLUSにパーツ一式移しても検証しましたが効果なし。

マザーボードのASUS TUF GAMING B550-PLUSにパーツ移して、これ以降はASUSのマザーボードで検証を行います。
CPUはまだ片手で数えるぐらいしか着脱してないのでむちゃくちゃ緊張した。緊張しすぎてCPUの縁を持ってる指の腹がピンの足に当たってて掴む力加減が難しい。CPU載せ替え後の最小構成でBIOS画面が表示され一安心。
またパーツを戻すかもしれない軽い検証なのでCPUクーラーにグリスを塗らずに行います。負荷テストしなければ大丈夫かなと。
初回起動でWindows11クリーンインストールが最後まで完了してOS起動もしたものの、次にLBパーティションワークス15のブートメディア起動して自作リカバリーから復元しようと復元処理を実行中したらフリーズ・・・
それ以来、Windows11インストールもMSIのマザーボードと同じ症状になり、CMOSリセットやセキュアブートの無効、フラッシュBIOSからのBIOS更新しても変わらず。
Windows10インストールしてイベントビューアーを確認するとKP41のエラーが
Windows11インストール中やLBパーティションワークス15のブートメディア実行中にPC落ちての再起動やフリーズが起きるとログが記録されないので何が原因か分からないです。
Windows10ならインストールが完了してOSも数分でPCが落ちるものの、イベントビューアーに何か記録されていると思うのでログを確認します。
と言っても、Windows10インストールして最初の「ようこそ」の画面から[Shift + F3]で監査モードに切り替えて起動は出来るものの、イベントビューアーでログを見つける前にPCがフリーズしたり落ちるのでまともに探せません。
なので、PCの電源を入れてWindowsインストールメディアからコマンドプロンプトを実行します。
- ブートからWindowsインストールメディアを実行
- PC修正を選択
- トラブルシューティングからコマンドプロンプトを開く
- [notpad.exe]コマンドでメモ帳を起動
- メモ帳のファイル開くからイベントビューアーのログが記録されてるフォルダにアクセス
- USBメモリを接続
- メモ帳の「ファイルを開く」画面を利用してログをUSBメモリにコピーする
回復ドライブからでもコマンドプロンプト起動することはできると思う。
コマンドプロンプトでエクスプローラーが起動しないので(方法が分からないだけかも)、メモ帳開いて「ファイルを開く」をエクスプローラーとして使ってイベントビューアーのログをUSBメモリにコピーしました

別のパソコンでイベントビューアーのログを確認してると「予期せぬシャットダウン…」、Kernel Power ID41 のエラーが見つかりどうやらKP41病なの分かりました。
CPUの省電力機能が悪さしてるかもしれない
Linuxでは問題なく動作するので、このトラブルの起因はハードウェアの故障やその前触れではなくBIOSの設定などソフトウェアの可能性が高い気がしました。
KP41について調べてると省電力機能が怪しい感じがした。
以下のブログ記事、症状が起こる場所と対処が違うけれどCPUの省電力機能が関係ありそうなのは参考になった。CPUやマザーボードもウチと近い環境。

というので、BIOS設定からCPUの省電力機能関する項目を試して、「PSS」を無効にしたらWindows11インストールやLBパーティションワークス15のブートメディアからのリストアも最後まで完了してOSの起動も確認できた。



Windows11のインストールが無事に完了しました。

LBパーティションワークス15のブートメディア起動も無事にリストアが完了した。
ウチの環境だと「PSS」が悪さしていたみたいです。
「Global C-state Control」は無効にしても症状は出ていたので無関係だった。
解決策が見つかったのでASUSのマザーボードから元のMSIのマザーボードにパーツを移すことに。CPUの載せ替えが一番の緊張・・・
ここから、マザーボードをMSI MPG B550 GAMING PLUSに戻して検証へ。
MSIのマザーボードでもPSSを無効にして、Windows11インストールが最後まで完了して、LBパーティションワークス15のブートメディアのリストアも最後まで完了して、OSの起動も確認できました。
ちなみに、BIOSのPSS項目がある場所はASUSとMSIで異なりました。
BIOS画面のPSS項目のある場所


- ASUS TUF GAMING B550-PLUS: Advanced Mode > 詳細 > CPU設定 > PSSサポート
- MSI MPG B550 GAMING PLUS: Advanced > OC > Advanced CPU Configuration > PSS Support
ASUSマザーで解決したのでマザーボードに組み込まれてるCPU温度センサの不具合に目をつぶってCPUファンが連動してヴォンヴォン回る以外は安定してるので、そのまま使おうとも考えましたが、Windows11ライセンス認証の切り替えや、MSIマザーでも検証する必要がありCPU交換のリスクを少しでも減らしたいので、これで動いたなら今まで通りMSIマザーを使い続けることにしました。
「MSIマザー > ASUSマザー > MSIマザー」とパーツ交換しましたがCPUの入れ替えは怖いので焦らず翌日と体調万全な時に交換した。
KP41エラーがソフト側に起因があるならCPU省電力機能を疑うのも
KP41はパソコンの電源ボタン長押しでのシャットダウンやリセットボタン押しての再起動でもエラーとしてログが記録されるの、原因が多岐にわたり特定するのは難しいです。
それでも、ハード的な故障や予兆ではなく、ソフト側に起因がありそうならCPUの省電力機能を疑うのありかもしれないです。
今回に限ってはBIOSの「PSS」無効で解決しましたが、BIOSの項目すべて把握してるわけではないので、他の省電力機能を無効にしても同様にKP41回避できるかもしれないです。
多分これとは別件だとは思うのですが、マザーボードMSI MPG B550 GAMING PLUSの内蔵LANがWindows標準ドライバで認識はするのに接続が切れる事態になりました。
それにより、WindowUpdateを実行するも数分経たずにネットとの接続が切れる状態に(ルーターへもpingも通らない)。
内蔵LANのトラブルに関しては、MSIのサイトからLANのドライバーを入手してインストールしたらネットにつながるようになりました。
最後に余談ですが、旧メインPCとなったCore2Quad Q9650 P45チップセットのパソコンも、KP41か分からないですが、Vistaのときブルースクリーンになったり不安定だったのが、CPUの省電力機能C2EやC4Eを無効にしたら安定したこと今回の件で思い出しました。
個人的にCPUの省電力機能は悪さする印象なので、オフにした方がいいかなと改めて思った次第です。